ナイロビ生活

ふれあい祭り'09

9月26日(土曜日)、ケニア日本人会恒例の【ふれあい祭り】が開催された。場所はナイロビ市郊外にある日本人学校グラウンド。今年は特に日本人会会長の卓抜なアイディアを盛りこんだ

プログラム、日本人学校校長先生の強いリーダーシップ、教頭先生の堂に入った采配ぶりで実に楽しいお祭りだった。グラウンドの中央に設えられた舞台でそれぞれ趣向を凝らした催し物がでたが特に印象的だったのが、ノド自慢大会で「オーソレミオ」を歌って優勝した日本国大使の声量と音域は音楽関係者が聞いたら絶対に勧誘に来るだろう程のものだった。

今年も各ブースの出展者はそれぞれの出し物に工夫を凝らし、食べ物関係では築地の板前さんも唸る味を出していたようだ。特に「焼き鳥屋さん」は酒のつまみとしては遠慮した濃さだったが前夜来の下味が効をナシ、柔らかさも申し分なく、売り子さんも若く粋な女性が担当しフレッシュな味だった。

当ドウドウワールドの今年のメインの出し物は『たこ焼き』。今年は黄色いT-シャツの上に黒い前掛けで統一し、この30℃を越す炎天下で果たして売れるか、と心配だったが売り出し開始後2時間で殆ど売りきれてしまった。

…というのは表向き…実際には非常に焦った一幕があった・・・

自分がタコを用意する担当だったのだが3日前に魚屋で3匹買っておいたにも係わらず当日の会場で焼き係り女性スタッフから、

「エンドウさんこれじゃ足りませんよ!」と言われた。

「エッ、だって計算では足りるハズだけど…?」

「そんな何を計算してたんですか、すぐに買いに走らなきゃダメですよ!!!」

「エ~~…そんな~…今から~…?」

「今も何も全然足りませんよ…!」

それじゃ~、とオロオロしながら1人ナイロビ市内の魚屋まで車で走らせ、幸いにもまだ家に居た家内に電話して大至急鍋にお湯を湧かせて待つように言い、買ったタコを茹でて会場まで持ってこさせ何とか間に合った・・・!最終的にはタコ5匹分のたこ焼きを皆様に食べて楽しんで頂きホットしているのところ・・・

初めは全くの素人が出来る訳ないじゃないか、と自分でも諦める気持ちもあったりしたが回りの方々から教えて頂き、スタッフ全員で半年前から何度も練習し、焼き過ぎたり形が崩れたり失敗を繰り返しながら何とか「ふれあい祭り」で売ることが出来た。これも皆様のご指導ご鞭撻ご協力のお陰と感謝の気持ちで一杯です・・・。

来年の「ふれあい祭り」でも是非やって欲しい、と言ってくれる方もいるし折角日本から運んで来た「たこ焼き器」もあることだし、次回は一味も二味も違う本場の“大阪たこ焼き”を食べて頂こうかと考えているところ。それにしても来年は計算の方は生き生きした若い脳味噌に任せなければいけないかな、と反省というより事実をしっかりと認識しなければならない現実に恐れおののいている…

万が一

我々はよく万が一の為に、ということを想定し、その可能性は低いがもしも起こったら、という

場合の為に必要な予防措置を取る。大丈夫そんなことは有り得ないだろう、とは思いながらもしも何かの偶然でトラブルがあったら…と…。その万が一というのにも色々あるが失敗・間違い・勘違い・事故・病気・などなど…日本では万に一つというがアフリカでは百分の1イヤ10分の1の確率で色々なことが起きる。そうなったらもう50/50で起こると考えた方がよい。我々ケニアに永く住んでいると万が一とは言わず日常茶飯事と言っている。例えば人と人との間でもよく勘違いが起きる。口頭でお互い納得し合ったと思っても、こちらが勝手にそう思っただけで相手はその時にはイエス!イエス!と言ったにしろ先ずは納得していないし理解もしていない。後であー言ったこー言ったイヤ聞いていない…などのトラブルが起きるので大事なことは必ず紙に書きお互いサインをし書面に残しておかなければならない。

車に乗っていて交差点に差しかかり、赤信号に変わったので止まると後ろから追突されることもよくある。追突した方は絶対に車から降りてこないのでこちらから降りていって「スピードの出し過ぎじゃないのか又はあんたの車はブレーキが利かないのか…」というと「信号は青だったのに何でお前は止まったんだ…」とくる。これがもし裁判になると「この日本人は青信号で止まった」となる。裁判で証人席に立ち、聖書に手を置いて宣誓はするが「私は自分の不利益になるようなことは一切言いません」ということを誓うということだ。

万が一に当てはまる言葉は英語では“in case”とか“in nine cases out of ten”(十中八・九)と言ったりするがスワヒリ語にはそのような言葉はない。何故ないか…万が一ではなく日常茶飯事だし、将来何が起きるか判らないから何もしない…ということだ。但しIKIWA(イキワ)という言葉があって英語での“if”と同じ意味ならある。イキワヨイヨイ帰りにイフ…なんてのは冗談だが日本語の“もしも”と同じ意味になる。何が起きるか判らないのに心配してもしょうがないという考え方だ。僕の周りにもしっかりと教育を受けた知識人がいるし僕のような平凡な人間など及びもつかない明晰な持論を展開する人もいる。しかし大概のアフリカ人は“日本人は恐がりで心配ばかりしている”と思っているようだ。

いつだったかマサイの友達が遊びにきて帰る時…

「オイ、コイカイよ雨が降りそうだけど傘持って行くか…?」

「心配するな雨の匂いはしないから大丈夫だ…」

「もし降ったら濡れて風邪引くぞ…」

「ノープロブレム、雨が降ったら木の下に行くし止まない雨はない…」

「ジャ~今しばらく待ってみるか…?」

「エンド、心配するな雨は神様の恵みだし、もし降ったらオレの牛も喜ぶよ…」

いつものことながらどうも話しの焦点がズレがちになる…

確かにナイロビの雨は通り雨が多く、歩いていて突然降り始めたら近くのホテルとかビルの入り口に立って待っていると15分位で止んでしまうことが多い。そんな時突然隣に立っている人から「こんにちは」と声をかけられることもある。話していくと日本に技術研修で行っていたことがある人だったりし、以後仲良くなったりすることもある。これなんかは日常茶飯事とは言えないので偶然ということになる…。