ナイロビ近景その④

独り言を書き始めた頃、食べ歩き情報と題してナイロビ市内のレストランなどのことを書いたが既に2年近く経ってしまったので今日はその移り変わりの最新情報を…

少し前まで短期間にしろナイロビで暮らしていた人なら一度は行ったことがあると思うけれどもウエストランド地区にあった韓国人経営の日本食レストラン“東京”、それとミリマニ地区にあった“御園”が閉店した。どちらも日本人にはそれなりに馴染みのあるレストランだった。レバノン料理兼寿司バーのPHOENICIANはウエストランドからダゴレッティーのジャンクションモールに移転。日本食レストランといっても種々あるが刺身や寿司を出す店というのは他の店と違い新鮮な生ものをお客様のテーブルに供するので非常に気を使う。使わなければならないのだが中には気を使うどころか相当大雑把な店もあるので気を付けないとならない。

日本人経営の日本食レストランとしては以前はサムライ、日本人クラブ、赤坂、将軍、

シェラミ、ゼフィールなどあったが今営業しているのは代替わりした日本人クラブ1店のみ。数年前にオープンしたイスラエル人経営の日本食レストラン“大波”では中国の大連にある日本食レストランから中国人の板さん5人を引き抜き華々しくデビューした。ある日その店のカウンターで板さんのチーフと話した時、米の話になった。ナイロビのどの日本食レストランでも日本米は欲しいが輸入するにはコストが高くとても手が出せない。それでその代わりに隣国ウガンダからの水稲米を使うところが多い。ところがこの“大波”では中国から入れているという。どうりで艶が少し違うなと思っていた。だがご飯一粒一粒の周囲は柔らくても芯が硬くどうしても日本米のようにはいかない。日本の電機釜を使っているのにと言っている。それでチーフによく聞いてみたら米を炊く時に水加減を多くしたり少なくしたり時間を調節したり色々やっているが中々ふっくらとしないということだった。そこでフット思ったのはこのチーフはここナイロビは1700mの高地にあるのを気が付いていないんじゃないかなということだった。聞いてみたら矢張りエッ?いう顔をした。海抜0メートルの所で炊くのとは炊き上がりが違うので一度圧力鍋で柔らかくしてみればとアドバイスした。翌日行ってみたら米がふっくらしお寿司も美味しく食べられた。僕はお寿司というのはネタが新鮮なことは勿論だがシャリがメインだと思っている。

柳沢きみお(漫画家)さんのように固執したコダワリはないが(でも近いかな…)ニギリが大きくもなく小さくもなく、熱くも冷たくもなく、ふっくらとほのかな甘スッパサが口の中で広がって胃袋に下りて行く感覚に幸せを感じる。

6年程前にベトナム料理のレストランもあったが半年でクローズ。つい3ヶ月前に閑静な住宅街にエジプト料理のレストランがオープンしたというので行ってみたが見よう見真似でやっているようでまだまだお客に出せるまではいっていない。

韓国の焼肉レストランは数年前は3軒あったのが今は全てクローズした。

韓国食材店が1年前にオープンしたが買いに行くのは日本人が多い。韓国の食材と言っても殆ど日本食と同じで、ラーメン、ウドン、ノリ、ラッキョウ、米、カッパエビセン、酒、ソースその他殆ど日本のものと同じ。同じだが矢張りどこか一味違う。しかしこの店のママさん手造りのオイキムチ(キュウリキムチ)は絶品!。又別の韓国人は日本のパン屋で働いていた経験を生かし日本で食べるのと同じような食パン、カレーパン、アンパン、クリームパンなど作って売っている、中々繁盛している。

日本人でも10年以上前から在住邦人の為に惣菜を作っている人もいる。豆腐、コンニャク、油揚げ、厚揚げ、さつま揚げ、ガンモドキ、納豆、味噌など本当に助かる。しかし材料となる大豆の質がいつも同じではないので大分苦労しているという。それ以外にもアジフライ、イカフライ、焼き鳥、餃子、コロッケなどの冷凍ものもあり、ダシの素、ソース、マヨネーズ、ウドン、ソバなども売っている。以前は日本に行く度に日本食をダンボール2箱に目いっぱい買い込んで持って来ていたが最近はその必要もないので助かっている。