ケニアのビール

TUSKS(タスク)とは英語で象の牙のことだがTUSKER(タスカー)と呼び名の付いたビールがある。タスカーはケニアで一番飲まれているビール。ナイロビのレストランではビールを注文するとき、ビールと言わずタスカーという。そうすると「冷たいのか?」と聞いてくる。通常日本でビールをオーダーすると何も言わなくても冷えたビールが出てくるのが当たり前。せいぜい生かビンかと聞かれるくらい。何にしますか、というのはサッポロにするのかアサヒにするのか又は他の銘柄にするのかということ。又はジョッキの大か中か…。ナイロビのインターコンチネンタルホテルやヒルトンなど世界的に有名なホテルのレストランでも「バリディ?モト?」と聞いてくる。バリディは冷たい、モトは温かい。僕は日本人だから当然『バリディ!』と答える。しかしケニアに長く住んでいる日本人など『モト!』と大声で注文する人もいる。ケニア人の多くはモトを飲む。冷やしていないビールの方が味が濃いというのが大方の意見だが元々アフリカはつい最近まで冷蔵庫も氷もない暮らしが続いてきたので冷えていないビールを飲むのが当たり前でその習慣がいまも引き継がれているものと思われる。そしてもう一つの理由は冷たい飲み物を飲むとお腹が冷えるのでよくないということもある。

ケニアの地方に行くと蜂蜜酒を造っている家がある。素焼きの瓶に水、乾燥したソーセージツリーの実、蜂蜜、炭を入れた簡単なもので3日もすると発酵が始まり、7日目あたりから飲めるようになる。現地ではこれをビールと呼んでいる。

ナイロビは海抜が約1700mなので水が沸騰するのは約95度前後。モンバサという海岸都市では勿論海抜は0なので100度で沸騰する。そして海抜の低いモンバサの方が蜂蜜酒の発酵の仕方も強く味も濃い気がする。