万が一

by Endo San | Category Bootstrap | 2016-04-01 22:48:01

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我々はよく万が一の為に、ということを想定し、その可能性は低いがもしも起こったら、という 場合の為に必要な予防措置を取る。大丈夫そんなことは有り得ないだろう、とは思いながらもしも何かの偶然でトラブルがあったら…と…。その万が一というのにも色々あるが失敗・間違い・勘違い・事故・病気・などなど…日本では万に一つというがアフリカでは百分の1イヤ10分の1の確率で色々なことが起きる。そうなったらもう50/50で起こると考えた方がよい。我々ケニアに永く住んでいると万が一とは言わず日常茶飯事と言っている。例えば人と人との間でもよく勘違いが起きる。口頭でお互い納得し合ったと思っても、こちらが勝手にそう思っただけで相手はその時にはイエス!イエス!と言ったにしろ先ずは納得していないし理解もしていない。後であー言ったこー言ったイヤ聞いていない…などのトラブルが起きるので大事なことは必ず紙に書きお互いサインをし書面に残しておかなければならない。 車に乗っていて交差点に差しかかり、赤信号に変わったので止まると後ろから追突されることもよくある。追突した方は絶対に車から降りてこないのでこちらから降りていって「スピードの出し過ぎじゃないのか又はあんたの車はブレーキが利かないのか…」というと「信号は青だったのに何でお前は止まったんだ…」とくる。これがもし裁判になると「この日本人は青信号で止まった」となる。裁判で証人席に立ち、聖書に手を置いて宣誓はするが「私は自分の不利益になるようなことは一切言いません」ということを誓うということだ。 万が一に当てはまる言葉は英語では“in case”とか“in nine cases out of ten”(十中八・九)と言ったりするがスワヒリ語にはそのような言葉はない。何故ないか…万が一ではなく日常茶飯事だし、将来何が起きるか判らないから何もしない…ということだ。但しIKIWA(イキワ)という言葉があって英語での“if”と同じ意味ならある。イキワヨイヨイ帰りにイフ…なんてのは冗談だが日本語の“もしも”と同じ意味になる。何が起きるか判らないのに心配してもしょうがないという考え方だ。僕の周りにもしっかりと教育を受けた知識人がいるし僕のような平凡な人間など及びもつかない明晰な持論を展開する人もいる。しかし大概のアフリカ人は“日本人は恐がりで心配ばかりしている”と思っているようだ。 いつだったかマサイの友達が遊びにきて帰る時… 「オイ、コイカイよ雨が降りそうだけど傘持って行くか…?」 「心配するな雨の匂いはしないから大丈夫だ…」 「もし降ったら濡れて風邪引くぞ…」 「ノープロブレム、雨が降ったら木の下に行くし止まない雨はない…」 「ジャ~今しばらく待ってみるか…?」 「エンド、心配するな雨は神様の恵みだし、もし降ったらオレの牛も喜ぶよ…」 いつものことながらどうも話しの焦点がズレがちになる… 確かにナイロビの雨は通り雨が多く、歩いていて突然降り始めたら近くのホテルとかビルの入り口に立って待っていると15分位で止んでしまうことが多い。そんな時突然隣に立っている人から「こんにちは」と声をかけられることもある。話していくと日本に技術研修で行っていたことがある人だったりし、以後仲良くなったりすることもある。これなんかは日常茶飯事とは言えないので偶然ということになる…。

 

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