椰子の木陰で

by Endo San | Category Bootstrap | 2016-04-01 22:42:02

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ナイロビ市郊外のウエストランド地区に「大波」という新しい日本食レストランがオープンした。 初めてその店に入った時、正直なところ…“エッ、ナニ、これが日本料理店?!”…。 オーナーはイスラエル人、マネージャーもイスラエル人。いかにも今風アメリカ的雰囲気で馴染んで来るとロスにいるんじゃないかと思ってしまう。黒を基調とした色彩だがバランス感覚もよく清潔感がある。プロのデザイナーの粋を感じる。 日本食というのはカツ丼、ザルソバ、オデン、しゃぶしゃぶなど多種多様に亘るが何と言っても寿司、刺身が日本のオリジナルであろう。食堂風とか飯屋風とかもあるが刺身のような生物をお客様に食べて頂く日本料理店というのは清潔でそして明るくなければいけない。通に言わせると日本食は“箸をつける前に目で食べる”という。まず部屋に通されてその落ち着きに心が安らんで、運んでくる器に品格を感じ、何気ない皿に盛られたその1品に潜むたおやかな心を感じ、そして後おもむろに箸で持ち上げ、 心の中で“これから頂くよ!”“ハイ、貴方なら喜んで…!” 別に色っぽい話しをする訳じゃないが本物の板さん(コックではない)が真心と根性を込めて作ってくれた1品にこのような思いを抱くのは私1人ではないと思う。 というようにまず目で満足し、口に入れて納得し、腹に入れて安心する、これが本当の日本料理だと思う。 ローアカベテにある「禅」というレストランも広いインド人好みの庭を前にして家族連れが多い。 一度様子をみにいったがマネージャーやらウエイターやらが入り口でペチャクチャやっていて見苦しく教育がなっていないのでそれ以来行っていない… 「大波」はナイロビでは11店目になる。日本人として日本食店が増えるのは嬉しい気はするがしかしどこの店をのぞいても“日本の味を味わって頂きます”という控えめに輝く個性というのがなくその店のオーナーの国民性と浅はかな日本の味らしいのを出しているところが多い。 日本食に飽きた場合にお勧めできるのは中華料理かイタリアになる。料理、いわゆる食べ物に関しては個人の好みがあるので一概にここがイイということは出来ないが今まで食べたイタリアレストランの中でずば抜けているのはマラウイ国リロングエ市内の店で出すカネロニである。 次がルワンダ国キガリ市内の丘の上にある店でここのフィッシカーバッチョ、それとトマトとバジリコを乗せたスパッゲティーは絶品である。ことにここは高台にあるので遠く広がる樹海を見ながら飲むよく冷えたアンテノーリの味わいは又格別のものがある。 皆様がもし出張などで行かれるチャンスがあったらお試し下さい、必ずや満足頂けるハズです! 残念ながらナイロビでこれだけのものを出す店にはお目にかかったことがない。 私は子供の頃にヒモジイ生活を送ったせいか食べ物に執着があるような気がする。悪く言えばガツガツしてる、良く言えば健啖家(この言葉もイイ誉め言葉とは思えないが…)。その上一時期マサイの部落で寝起きし、彼らの生活を目の当たりにしていた時、マサイの戦士は普段はそれ程多くは食べないがイザという時に食べる量は我々が凄いナ~と感心するのとは桁が違い5人から6人前を平気でペロッと平らげてしまう。それに比べたら僕の食べる量なんてのはタカが知れているが食べられる時に食べておくのがいいというマサイの習慣が身についているのかも知れない。 自分の好みから言うと同じ食べるにしても矢張り魚、それも潮の香りのするのがイイ。 ナイロビから南へ500km行くとモンバサという海岸都市がある。ケニアでは2番目に大きい町で白い砂浜の続く海岸沿いにはリゾートホテルがズラ~ッと建ち並んでいる。その中でも私のお気に入りはTIWI BEACHのサンドアイランドビーチコテージと呼ばれるセルフサービスのコテージである。高いホテルで決まりきった時間に決まりきった食事をするよりも自分で好きなものを好きな時に好きに料理して食べられるのが自由で良い。それにセルフサービスのコテージは安い!ここのビーチは岸から300m程行くとリーフがあり、引き潮になると殆ど水がなくなるので歩いて行ける。リーフから飛びこむと深さは5m位あって赤や青の熱帯の魚が泳いでいる。自分も魚になったつもりで近ずいて行くと殆ど逃げていってしまう。当たり前だがしかし海洋公園に指定された海ではよくパンを持って入ると魚が寄ってきて手から食べて行ったりする。観光客慣れしていない初心な魚達は全く自然のままなので嬉しくなる。自分だけの海のパラダイスとして誰にも言わず大事に取っておきたい。 このティウイビーチにも数軒のコテージがあるが私がこのサンドアイランドビーチコテージを好む理由は引き潮になるとこのコテージの目の前、岸からすぐの所に砂山が現われる…。 この砂山は縦横100mくらいのものだが周りには誰も居ず、寝そべっていると潮風が身体の上を通り過ぎていき、心が破滅的な悦楽の世界に引き込まれていってしまう。 満潮に近くなると手漕ぎのカヌーを操って漁師が沖から戻って来、獲ってきたばかりのカゴに入った魚を間に早速値切り交渉をする。体長30cmのシマ鯵を50円ダ、イヤ60円ダ…とやるのである。 このようにして手に入れた新鮮な魚は台所へ持って入ってはイケナイ。コテージの前の椰子の木の下で石を並べた上に網を乗せ、ココナツの殻を燃料にし、塩をタップリと振り掛け、ライムを搾り、砂浜に座り、午後のひと時を自分だけの贅沢に浸るのである。

 

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